ニャースのかきくけこ

ニャースはアニメ、ゲーム界のベンジャミン・フランクリン。

2019年7月に読んだ本

2019年7月に読んだ本

 

1.

「一流」という言葉に惹かれてアマゾンで電子版をポチっと。全体のボリュームが少ないので2時間もあれば読み終わる。HALEOというブランドのプロテインを愛用していると著者が紹介しているが、知らなかったので検索してみると高い!一応、国内産の中では品質はトップクラスとのことだけど・・。HALEOのHPに著者の宮田氏も掲載されていて、宣伝感が半端じゃない。塩分と水毒は参考になった。

 

 

2.

黒本

黒本

 

日本のマスメディアでは公に語れない世界の情勢やタブーについてメルマガの読者Q&Aで著者が回答した内容をまとめた本。ひとつひとつのトピックは短いが、その分題材が非常に幅広い。福島第2原発や世界の今度の通貨制度について、テレビの功罪、ファッションやUFO、クールジャパンについてと題材がとにかく豊富で刺さるものが必ず一つはあるはずだ。
個人的には日本式システムと「宇宙人は実在するか?」についての考え方が参考になった。後者は確かに現在の最先端科学技術を持ってしても実際に観測できた星なんて宇宙全体の極僅かであり(そもそも全体でいくつあるかさえ不明なので明確なパーセンテージで表すことすらできない)、いないとは誰も言い切れない。太陽系以外のハピタブルゾーンにある惑星の観測技術がもっと上がれば、たとえ同時期に生きていないとしても宇宙人の存在は「いる」ことが当たり前になるかもしれない。

 

 

3.

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

 

単純に、生き物の変わった生態を知る読み物としておもしろい。随所に出るマンガとイラストも良い。どの生き物もすごく楽しく読めたけど、中でもこだわりすぎるパンダやミツバチのオスの生涯は特に印象に残った。
ラッコの豆知識で「眠るときは流されないように海藻を身体に巻きつけるが、海藻がないときはラッコ同士で手をつなぐ」とはなんと牧歌的で愛らしいことか。想像するだけでほっこりしてしまう。ラーテルという動物はこの本で初めて知った。日本では唯一、名古屋の東山動物園で見られるそう。幸いにも近いので今度行ってみよう。

 

 

4.

闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか

闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか

 

最終章のスタンフォード監獄実験が最も印象に残った。「状況」が人の感情や行動をどれほど変えてしまうか、そして人が「役割」をいかに忠実に演じるか。
「脳を切る 悪魔の手術ロボトミー」はその章題から狂気的な犯罪者のグロい奇行かと勘違いしてドキドキしながら読んだが、全然そんな内容ではなかった。あくまで「科学」を追究する過程での光と影だ。

 

 

5.

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

 

アフリカで過ごした少年時代からアメリカ移住後の大学生活、弟との起業、ペイパル、スペースX、テスラ、ソーラーシティとマスクの遍歴が網羅されている。生き方やビジネスの進め方において色々な見方があると思うが、やはり資金を出してもっともリスクを負っているのはマスクに他ならず、その点だけは必ず念頭に置く必要がある。テスラもスペースXも幾度となく”危機”を乗り越えてきたことがよく分かる。ロケットの打ち上げ失敗が続き、破綻寸前の会社でも二兎を追い続けて成功に導いたことは称賛してもしきれない。
個人的に印象に残ったのははじめて買ったコンピュータVIC-20でBASICを三日間寝ずに格闘して習得したことと、スペースXの打ち上げのためのクワジェリン環礁での仕事風景だ。新幹線距離のちょっと遠いところに単身赴任で行くくらい、なんてことないと思える(笑)

 

 

6.

誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

 

第6章のみ再読。「文章においては凡庸さは恥」「一般論を乗り越える」「引用と出典でおトク感を出す」等、なるほどと学びになる記述が多い。それほど奇をてらったことも書かれていないし、文章力をUPさせるためのウルトラCもないんだけど、「良い文章とは何か、人を動かす文章こそが良い文章だ」という本書のテーマは一貫しているので納得できる。
ただし引用と出典は”レベル感”に気を付けることが大事だと個人的に思っている。基礎力としての文章の構成、語彙、ボリュームを勘案したレベル感に登場させようとする引用のレベル感が合っているかをよく考えないと、いかにもお仕着せな感じになって、というか自分の書いた文章が引用に負けてしまってそれが読者にも透けて見える。引用のレベル感とは言葉を発した人物の知名度と、その言葉自体の難易度で決まる。

 

・・・ということで7月は計6冊。

イーロン・マスク」が以前図書館で借りて途中まで読んでいたものの返却期限で最後まで読めていなかった。結局アマゾンの紙書籍を買って改めてはじめから読んだ。ベンチャー特有のエネルギッシュな感じがとにかく面白い。ぼくも大阪にいた時、ベンチャーに勤務していたけど複数のプロジェクトを並行して進める先に成功とか発展が見えなくて退社してしまった。経営陣と話し合うことはなかったけど、スペースXもまだファルコン1の発射試験を成功させていない間から、より推進力の高い次のロケットエンジンの開発にリソースを割いていたことを知った。