ニャースのかきくけこ

ニャースはアニメ、ゲーム界のベンジャミン・フランクリン。

2020年4月に読んだ本

2020年4月に読んだ本

 

1.

何度でも行きたい 世界のトイレ

何度でも行きたい 世界のトイレ

  • 発売日: 2016/08/29
  • メディア: 単行本
 

世界の国でトイレがどんな使われ方をしてるのかがわかる本を求めてたけど本書はちょっと趣向が違った。世界中の名所化?すらしている珍しいトイレを観光ガイドブック的な視点で紹介した本だった。例えばアイスランドのトレッキングルートに突如現れる四方に壁がない完全露出型のトイレは確かに面白くはあるんだけど、そういう突飛で単発的なものよりアイスランドのごく一般的な家庭ではどんな便器で、どんな座り方をして用を足すのか、ってのを地域・国ごとに見てみたかった。
おそらくウォシュレットなんて機能が当たり前に付いているのは日本だけだとは思うが・・。

 

 

2.

知識ゼロからの田中角栄入門 (幻冬舎単行本)
 

表紙に「入門」と目立つ記載がある通り、読みやすい本だった。見開き2ページごとの構成で、左半分はマンガなので短時間で読了できる。田中角栄が総理大臣だった間に成立させた議員立法は33件で歴代総理の中でもトップクラスに多い、しかし実は在任期間は意外にも短く2年5ヶ月だったようだ。志半ばで失脚に追い込まれたことは残念だが、歴史にifはないし過ぎ去ったことは仕方がない。後世を生きる我々が彼の姿勢や実績から何を学び、教訓とするか。そういった意味で参考になることはとても多い。新潟の道路の完成披露の際に、お世話になった方とその奥さまに反物を贈ったエピソードが出てくるがこの時田中角栄は30代だった。やはりトップに立つ人間は若い時代からその他大勢とは目の付け所も実行力も異なる。

 

 

3.

NINTENDO64パーフェクトカタログ (G-MOOK)

NINTENDO64パーフェクトカタログ (G-MOOK)

  • 発売日: 2019/04/27
  • メディア: ムック
 

アマゾンで買って届いた日に読了。B5判で全ページカラーなので読みやすく、発売された208本のソフトが年代順に並んでいるので資料的価値が高い。プレステよりセガサターンより64派だった自分は、当時にタイムスリップしたような懐かしい気持ちになって夢中になって読んでしまった。単なるソフトカタログとだけ見ても十分だが、技術的な記述も多く、例えば64本体の中身の電子基板が画像付きで紹介されていたり、64が世に出る前の米シリコングラフィックス社との開発秘話など子供の頃夢中だったハードの周辺知識を大人になった今得るのが楽しい。メモリ関連の話は少し高度過ぎて自分には付いて行けなかった。
日の目を見ずに終わった64DDも自分は本書で初めてどのようなコンセプトで、何ができる機器だったのかを知った。スーファミにも似たようなコンセプトがあって、失敗したが同じ轍を踏んだのか。64は国内でのハード出荷数だけ見れば確かに負けたが、コントローラの拡張性やソフトがカートリッジ式だったことに結果的に様々なチャレンジができて、その中のいくつかは次世代以降のゲームの標準になったのだから、やっぱり偉大だったのだ。と任天堂信者はすぺてを肯定的に捉える。(笑)

 

 

4.

特に印象に残ったのが以下の部分。
”互譲互助、無我無私、義理人情、犠牲とかはみんな「お互い」からでてきている。大家族主義なんていうのも「お互い」からでてきている。その「お互い」ということを世界が探している。”
他の国と陸続きではなく侵略もされてこなかった日本が地理的な背景を通して育んできたこれらの思想は、いまの世界的な基準で見れば時代遅れで改めるべきものだと思っていたが、そうではなく、むしろいま世界に啓蒙してかないといけない、ていうのは自分の中で新しい視点だった。

 

 

5.

男の生き方 誇り高く、信念をもて

男の生き方 誇り高く、信念をもて

  • 作者:川北 義則
  • 発売日: 2011/02/08
  • メディア: 単行本
 

村上龍の「すべての男は消耗品である」のような力強く、奮起されるようなものを期待していたが、その意味では期待はずれだった。賛否両論巻き起こるような突飛な主張というのは本書には少なく、いずれも常識の範囲内というかありきたりな感じで新鮮な気付きはあまりなかった。アポロ月面着陸時にひとりで月の裏側を回った飛行士の絶対的な孤独という話はおもしろかった。

 

 

6.

あのころ (集英社文庫)

あのころ (集英社文庫)

 

「賞状をもらう話」に腹を抱えて笑った。ステージ上で祝福されている微笑ましい光景と、しかし実は本人は体の中で壮絶な尿意に悶え苦しんでいるというギャップがなんとも面白い。コロナで自粛生活の中、さくらももこ氏のエッセイはすごく相性が良いなーと思った。

 

 

・・・ということで、コロナ自粛中の4月は計6冊。図書館で2週間おきに本を借りようと決心した直後、非常事態宣言を受けて5月中旬まで休館になってしまった。

代わりにブックオフで中古本を買うことにした。貼り付けた付箋を外さなくても良いので、こっちのが良いかも。GWも帰省しないことになったので、しっかり読書しよう。