ニャースのかきくけこ

ニャースはアニメ、ゲーム界のベンジャミン・フランクリン。

2019年4月に読んだ本

2019年4月に読んだ本

 

1.

若ゲのいたり ゲームクリエイターの青春

若ゲのいたり ゲームクリエイターの青春

 

ゲームクリエイターの青春が副題でありながら「ゾイド」や「初音ミク」を取り上げるのはいかがなのものか。全体を通してひとつの作品について情報量が足りないので、量より質を充実させてほしかった。「龍が如く」と「ぷよぷよ」はぼく的には初見の情報ばかりで面白かった。「アクアノートの休日」は完全に蛇足。取材する作品選定において、作者補正が入り過ぎている。

 

 

2.

トコトンやさしい機械設計の本 (今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしい機械設計の本 (今日からモノ知りシリーズ)

 

機械設計についてわかりやすく且つ網羅的なので定期的に読んでいる。今回が多分3回目。一言で機械設計といっても仕事のはじまりから完了までが非常に長く、フォローしなきゃいけない対象も多いので俯瞰的な視点を持つためにも全体を広く浅く概観できる本書のようなのが役に立つ。今日からモノ知りシリーズの中でも特にお気に入りの一冊だ。

 

 

3.

いつも風を感じて

いつも風を感じて

 

サンデープロジェクト」最後のオンエアを終えた直後の長女からのメールにじーんと来た。島田紳助の家族の話がもっと読みたかった。大阪の片田舎での暮らしのこととか。昔の恋については美化してきれいに書いているがよくよく考えてみるとチープだ。まあ恋なんてそんなものかもしれないけど。

 

 

4.

アイデアのヒント

アイデアのヒント

 

イデアとは何か、アイデアはどうやって生み出せるかは、
目次よりも前に書いてあるジェームズ・ウェブ・ヤングの「アイデアとは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」という言葉と、同じ著者からの引用であるアイデアの作り方の5つの過程で完結される。よってこれに共感を示すならジェームズ・ウェブ・ヤングの本を買うべきということになるが、この本は先の言葉やプロセスをより分かりやすく補足したり実体験に基づくエピソードを紹介したり、話が広く発展して人生論にまでなったりして、実用書としてはいまいちだが単純に読み物としてはおもしろい。特に「ベーコン」の話は本当に笑えた。嘘の言い訳をして逃げるように立ち去る社長が目に浮かんだ。でも、好奇心や探究心がいかに大事かということは今回改めて思い知らされた。

 

 

5.

今は言われたことを納期を守って的確にこなしていくだけでは大きな評価はされず、企業も個人も持続的に成長していくために進むべき方向そのものを模索し、挑戦していかないといけない。そのための勉強し続けることの必要さと、具体的にどんな視点で学べば良いかが示されている。
企業や経営者の実例が多く出ている。孫社長の海外企業買収に疑問を投げかけたり、最近ますます熱を帯びるEVは原子力発電の比率が下がり電力コストが増していく中にあってエコではなくエゴカーと斬り捨てたり、原田泳幸が舵を取った時代のマクドナルドV字回復後の失速について言及したりと幅広い。通信や自動車含め技術的な動向に著者が大変詳しいのは納得だが、マクドナルドの部分では数百円のメニューのこれまでの経緯にも触れ、以外と庶民感覚を持っているんだなと驚かされた。

 

 

6.

ブチ抜く力

ブチ抜く力

 

この本の要諦はこうだ。
どんな目標も長期計画であればあるほど数字への執着心が薄れてしまう。だからブチ抜くためには超短期の目標でロケットスタートしたまま、全力でやり切る。

この考えを実際に著者が応用して成功した仮想通貨リップルへの投資やダイエットを通じて何度も説く。改めて与沢氏というのはただ運の良かった過去の成金ではなく、本物と気合いと根性の備わった継続して結果を出せる人なんだと思った。
・・・それにしても、著者の変わりようには驚く。風貌や内面含めて。表紙の写真はネオヒルズ族としてメディアを沸かせた頃とはまったく別人で、若い頃の写真かと見間違えるレベルだ。性格の方も自分が本当に欲しかったものや、社会からの自身の見え方など深く考察したのか、真面目で謙虚になっている。

「普段はほとんど社会の役に立たないような存在の私が、多少なりとも人様に貢献できた事がわかり、とても嬉しかったです。」
こんな言葉が与沢氏から出るとは・・。次は英語習得に取り組むらしく、今後も色々な情報発信が楽しみだ。

 

 

ということで4月は計6冊。平日は仕事から帰宅後あまり読書の時間確保できてなかったけど、GW帰省前まで普段の休日は自分1人で好きに時間を使えたので週末だけで一気に読み進めた。島田紳助の本は他も読んでみよう。