ニャースのかきくけこ

ニャースはアニメ、ゲーム界のベンジャミン・フランクリン。

2018年7月に読んだ本

2018年7月に読んだ本

 

1.

Audibleで通勤時に車の中で聴いた。朝の爽やかな時間帯に、「きれいな女性とエッチ」という言葉が頻発する本書の朗読に耳を傾けるのは、午前中から仕事でスタートダッシュを切るのに大いに役立った。・・・という冗談はさておき、氏のことをTV報道やネットの匿名ユーザーによる噂でしか知らなかったので、お金持ちというが胡散臭いという勝手な先入観があったが、本書によってその思い込みは間違いだったとわかった。直接的に性的な描写は本書にはない。美女と寝るという目的を第一に掲げ、そのために仕事で成功しようとする野崎氏の自叙伝だ。コンドームの訪問販売など、並みの根性ではできないと思う。ひたむきな努力や資源の集中、適切なタイミングで有益な助言を受け入れたことで成功の階段を登って行ったのがよくわかる。亡くなられたのが残念だ。

 

 

2. 

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

 

2011年以来の再読。短時間でさくっと読める割に大事なことがたくさん書いてあってメモが忙しい。新卒の時に買った本で20代ラストの今、再読して良かった。
「複数のスケジュールを提示されたら一番早い日時にする」とか、いつも待ち合わせ5分前に到着する人は実は15分前には来ていて近くで時間を潰して待っているとか、改めて学びが多くあった。
「どんなにエネルギッシュでも1分間連続して怒鳴り続けることができる人間はいない」という指摘には笑ってしまった。 

 

・・・ということで7月は計2冊。Audibleも出張が多かったせいであまり聴かなかった。本は並行して読み進めてるのが多くて読了まで至らないのがちらほら。ただし、量的な時間も減少気味なのは確か。反省。もっと多く読もう。

紀州ドンファンはAudibleで面白かったので文庫をAmazonで買った。コンドームがまだ珍しかった時代に訪問販売をしていたエピソードが特に面白かった。大変な努力家であったことが本書を読むとよくわかる。亡くなられたのが残念。

7月のMVPは紀州ドンファンだ。

2018年6月に読んだ本

2018年6月に読んだ本

 

1. 

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)

 

新書だが内容は濃い。ざっくり分けると、前半はロケット開発の歴史としてフォン・ブラウンやアポロを成功に導いた技術者の舞台裏。中盤は地球外生命体の探査。後半が地球の今後の予測や宇宙への植民など未来がどうなるかについて。
ロケット開発史は、コロリョフらのスプートニク1世界初の打ち上げ成功の話が、まるで自分もその場に参加しているかのように情景がよくみえて面白かった。その分、フォン・ブラウンの悔しさも痛いほどわかる。
地球外生命探査は、その探し方というのが、直接生命体と相対するだけではなく、交信やDNA解析などむしろ直接的に視覚するという方法ではなく、見つかるとしたら他の方法だというのは目から鱗だった。何光年先といった宇宙の壮大なスケールの元では、電波すら「遅い」と感じてしまう。

 

 

2.

史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)

史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)

 

ロケットの打ち上げコストを10分の1にする、これはもう実現できていることをNASA自身が計算をして証明されていた。イーロン・マスクはコストや実現時期の点において、まずホラを吹くというか高すぎる目標を掲げるので、後になってそれはもう実現済みなのか計画遅れで継続中なのかが今まで分からない部分があったが、本書によって氏の凄さを改めて知った。当然マスク氏がすべての技術開発を行なった訳ではないが、優秀な技術者に新しいビジョンを示し未踏の地へ強力に推進していくリーダーシップは現代人類の中で突出している。
ドラゴンV2のエンジンは3Dプリンターで作られた話や、超高額であったPICAを内製化した話、テスラ車の販売後のトラブルをリコールではなく夜ユーザーが寝てる間にソフトウェアをバージョンアップして対応する等、今までの常識では考えられない話がわんさと出てくる。それだけ数多くのブレイクスルーを実現するからこそ、これだけ注目と資金が集まるのだろう。

 

 

3. 

センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

 

センスが良い人というのは天性的なもので、今センスが良くない人が頑張ってセンスという能力を大きく飛躍させるなんて無理と勝手に思っていた。しかし、それは間違いで、「センス」に占める感覚的な、インスピレーション的な役割は実はほんのごく一部で、それよりもっと大事なのは既存の知識をいかに沢山蓄えているかということだった。「クリエティブディレクター」という職種の著者の仕事は、知識の集積から論理的思考によって設計や選択をしていた。それはつまり、「何故そうしたのか」の理由や思考プロセスを明確に説明できるということである。生まれ持っての感覚に頼った判断であれば、説明することができない。日々、いろんなものに興味を持って視野を広げることがいかに大事かよくわかる。

 

・・・ということで6月は計3冊。思ってたより全然少なかった。

仕事関係の本で、必要な部分だけピックアップして読んだ書籍は対象外にしている。

あくまで通読したもののみ。読みかけの本も何冊かあるので、7月中に区切りをつけておきたい。

今月最も面白かったのは、「史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い」。

 

2018年5月に読んだ本

2018年5月に読んだ本

 

1.

トコトンやさしいサーボ機構の本 (今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしいサーボ機構の本 (今日からモノ知りシリーズ)

 

本書ではサーボ機構が次のように定義されている。
「指令通りの想定した動作を、繰り返し高速・高精度で実現するシステム」
それらを構成する各機器(モータ、センサ、アンプ、コントローラ)についてと、基礎的な物理や制御理論の概要が述べられている。サーボモータの選定と制御理論の部分がなかなか難解だった。トコトンやさしいシリーズの中でも難しい方だと思う。
全体の雰囲気を掴めたら、各論は別の専門書に進んでいくのがよい。

 

 

2.

Audibleでオーディオブックとして聴いた。ブロックパズルとかグラフが多く出てくるけどいずれも参照できないのは残念。オーディオブックにあまり向いていない・・。難しい決算書の読み方も5つの項目を抜き出すだけでかなりの精度で読み解くことができるのは目から鱗

 

 

3.

Audibleでオーディオブックとして聴いた。印象に残ったのは2つ。ドイツのクリスマスは華やかなイルミネーションで街に人が溢れるのは直前で、当日は皆が家族と家で過ごす為に街はひっそりとする。もう一つは、静かに過ごす時間が法律で決められていて日常の生活の作業も制限を受ける。そのことが逆に時間のメリハリとなって恩恵を与えている面もある。
ドイツと日本はGDPランキングもお隣で、共に戦後復興を遂げた国と共通項は多いけど、やはり地理的・民族的に異なるために生活様式の違いも大きい。無作為に外国礼賛する必要はないが、良いなと思う部分は素直に取り入れたい。自分の仕事への誇りの持ち方とか、普段の生活に散歩を組み込んで上手にリフレッシュすることとか。 

 

 

4.

 

内容は面白いけどタイトルで損している。島田紳助さんの本は今回が初めてだった。漫才師として大成した理由に、先輩芸人の漫才をノートに一字一句書き写して人がどこで笑うのか研究したといった若手時代の裏話も少し紹介されているが、本書は氏が手がけたタレント業以外のサイド・ビジネスがメインだ。25年間一度もビジネスで失敗していないというのはすごい。どの時点で手離れするかにも依るけども。
日々の生活や仲間との交流の中で、新たなビジネスの種を探す嗅覚と、色んな計算や調査をして実行に値するかどうか判断する能力が凄いと思った。西宮のビル1棟をオモチャ箱にしてしまった不動産業社長の話は面白かった。ネットで検索したが見つけられず。

 

・・・ということで5月は以上の計4冊。ちょっと少なめだった。

「思考は現実化する」と、アシュリー・バンス著の「イーロン・マスク」の2冊を時間をかけて読んでいるのと、ドラクエ11で遊びまくったのが少ない要因。MVPは今月該当なし。