ニャースのかきくけこ

ニャースはアニメ、ゲーム界のベンジャミン・フランクリン。

国語読本(尋常小学校用) 坪内雄藏

 

國語讀本 ?等小學校用

國語讀本 ?等小學校用

 

明治33年9月に刊行された尋常小学校の国語教科書。その後文部省が国定教科書制度を施行した為、明治37年4月からは全国一律の教科書に変わってしまうが、制度の切り替わり直前に世に出た非常に題材が豊富で、詰め込みの知識偏重ではなく、読書の楽しさを子供たちに伝えることができる教本だった。巻1から8まであるが、4以降は特に内容が充実しており、現代の小学生の教科書よりレベルが高いと感じる。理科や社会といった科目が当時なかった影響か、国語でその内容をカバーしようとその方面の記述も多数出てくる。この時代から、既に諸外国への関心が高かったことに驚く。扱われる題材の中にはイソップ寓話「アリとセミ」や、ギリシャ神話のミダス王の触るものが皆黄金になる物語もある一方で、「鐡の物語」や「さざえのじまん」など物や他の生物を擬人化した物語なども多く、広範な題材をよくもまあこれだけ集めて編纂したと感嘆しする。

 

ブクログに私が書いた感想の転載。

さて、巻1「トリ」から始まるこの本を2回続けて読んだ。大人の私が今読んでも面白い題材が多かったがその中で特に印象に残ったものをいくつか紹介する。

 

 

巻3 第22課
『あほーカラス』
昔、一羽のカラスが孔雀という鳥の遊んでいる様子を見て、
「世の中にはあのような美しい鳥もある。自分も一度はあんななりをしてみたい。」
と羨ましく思いました。
そののち、このカラスは孔雀の落とした羽を拾い集めて、それを自分の身につけて孔雀の仲間へ入りました。
はじめは気がつかずにいましたが、ほどなく、孔雀どもがこの偽物を見つけました。
おのれ、憎いやつだ、と、くちばしを揃えてあほーカラスの付け羽をむしり取りました。
カラスはなくなく、元の巣に帰りましたが、友達のカラスもその仕業を憎んで、ただの一羽もあほーカラスの相手になるものがございませんでした。
 
 
 
巻4 第5課
『さざえの自慢』
大海の底に、鯛、カレイなど数多集まり居たり。
その時、さざえの云うよう「先日、お前らが大蟹に追いかけられ、慌てた格好は醜かった。
これからは俺を見習い、常々用心なされ。
こういう隠れ家を作っておけば、何物が来ても驚くことはない、と云う。
皆々、さざえの自慢を憎しと思えど、せん方なく、悔しさをこらえ居たり。
その時、ばさり、と音して、上より落ちくる物あり。
そりゃこそ、と、魚どもは皆々、うろたえて、逃げちりたり。
さざえのみは、騒がず、静かに、貝の中にひきこもり、内より蓋を閉めて、しばらく模様を伺い居たり。
やがて、そっと、蓋を開けてのぞき見るに、何となく様子変わりたり。
よくよく見れば、その身は、魚店のざるの中にありて、蓋の上には「このさざえ八厘」という商札さえ付きたり。
いつの間にか、売物となりたるなり。
 
 
 
巻5 第3課
『歌うたう子と大きな鬼』
お千代という子は、人形のような可愛らしい子でございました。
ある暖かな日、すみれやたんぽぽの花を摘んで、歌をうたっていました。
すると、どこからか大きな鬼が出て来て、いきなり、お千代を掴んで連れて行き、竹格子の付いた牢の中へ投げ込みました。
お千代は驚いて、泣き叫び、今さら父母に離れてひとりで遊びに出たことを悔やみましたが、取り返しがつきませぬ。
鬼は怖い顔をして、お千代のそばへ来て、「さー、さっきの通りに歌をうたえ」とせめます。
お千代は牢の片隅に小さくなって、泣いています。
「なぜ歌わぬ。歌わぬとこうだぞ」と言って、格子の間から棒を突き入れました。
「あれ、父様、母様、早う来てください」と大きな声をあげましたが、父母の耳へは届きませぬ。
よんどころなく、悲しい声をあげて、なくなく歌をうたいますと、鬼は面白そうに聞いております。
あー、可哀想なお千代でございます。
なんと、皆さん、野や山にいてさえずるきれいな小鳥は、ちょうどこのお千代ではないか。
それを捕らえて、籠に入れて、泣け泣けとせめる子は、ちょうどこの鬼ではないか。
 
 
 
巻6 第5課
『動物の職業』
人に様々の職業ある如く、虫や鳥にもいろいろの職業ありて、誰教えねどよくつとむ。
軒に巣をくうツバメは、手間賃を取らぬ左官ぞ。日曜日にも休まず。
蜜をつくる蜂は、生まれつきの製造者なり。暑中にもうまず。
蚕は、糸を紡ぐを業とす。見よ、蚕の棚は、一種の紡績所にあらずや。一匹の蚕の紡ぐ糸は、長さ、およそ五六町に及ぶ。三四千の蚕がことごとく繭とならば、その紡ぎ出す糸の量は、絹一反を織るに足るべし。
蜘蛛は、天然の織子とも見ゆれど、その織り出だす織物は、着物にはならで、ただ虫をとる網となるのみ。蜘蛛は、鳥獣を捕うる狩人にたとうべし。
蟻は、坑夫なり。鍬やツルハシを用いずして、巧みにトンネルをうがち、また折々土の塔を築く。
稀には蜂と同じく、一種の砂糖を製造す。
蛍は、一種の燈を灯す。種油をも、石油をも、ガスをも用いず、また電気燈のようなる機械をも持たねど、自ずと青き光を放ちて周囲を照らす。風吹くも消えず、雨降るも消えず、物を焼くこともなし。
鈴虫、松虫などは、秋の夜の楽隊にて、鶯、ヒバリ、コマドリなどは、春の日の楽隊なり。
その他の動物もそれぞれに職業あり。
何れも教えられず、習わずして、巧みなり。
人として、業なきは、虫けらにも恥ずべし。
 
 
 
巻6 第8課
『高橋東岡の妻』
高橋東岡は、貧しくて、大阪に住みし頃より天文学に志し、毎夜、屋根に出でて天文を調べけり。
妻も夫の心を汲みて、貧しき中にも、よくその志を助けたり。
東岡が家に、柿の大木ありて、秋毎によく実りぬ。
夫婦はそれを売りて暮らし向きの助けとせり。
或年の秋、近所の悪者ども、毎夜のように忍び入りて、実を盗みぬ。
東岡、これをこらさんとて、毎夜、天文を調ぶる傍ら、音すれば庭に降り立ちて、追いなどし、その心落ち着かざりき。
或日、外より帰りて見るに、意外にも、柿の木は根元より切り倒してあり。
東岡驚き、血眼になりて妻を呼び、訳を問えば、妻は静かに「柿は私が切らせたるなり。なまなかに、この木あるがため、御心ちりて、学問の邪魔となる。それゆえわざと切らせたり」と言う。
東岡げにも、と感じて、これより家事はすべて妻に任せ、己は一心不乱に天文学を修めければ、ついに秀でたる学者となりけり。
 
 
・・・この他にも面白い題材は多々あった。イソップ寓話のアリとキリギリスは実は原典はアリとセミだったことも今回初めて知った。擬人化した物語が特に多い。後、紀行文が地味におもしろい。
歌うたう子と大きな鬼や、動物の職業は最後の一文にドキッとさせられるが同じような構成のものも他にいくつか見られた。
しかし本書は明治期の教科書である。平成も今年で終わろうとする今、最新の国語教科書はどのような内容になっているのだろうか?
子供が小学校に入学したら、借りて内容を見てみたいと思った。
 

2019.03.04 ~ 10

【週間日記】Vol.73

 

2019.03.04(月)
録画してたダウンタウンDXを見る。二丁拳銃、小堀のクズさに笑えた。相方の嫁に散々に言
われるのもおかしい。しかし相方より全然その嫁の方がおもしろいのは問題では・・。いくら
NSCで1期先輩とは言え。
 
 
2019.03.05(火)
早く帰ろうと思ってたけど結局21時退社。あまり変わらない時間で寝る前に少しネットで遊
んだ。マリオランドやっぱり買おうかなー。
 
 
2019.03.06(水)
この2週間弱でちょこちょこ進めた仕事の報告会。先陣を切ったのはぼくで割りかしスムーズ
に終われたけど、その後の人たちが炎上してた。やはり何事も自分事として捉えて、どれだけ
日々考えを巡らせれているかが、いざ質問された時の回答の素早さとか的確さに顕著に現れる。
しかし今の職場、22時になってもかなりの人数が残業で仕事してる。あちこちで活発な議論
を交わしてたり、場合によって20時過ぎからの会議設定があったり。みんな元気だなぁと。
違った意味で活気のある職場だ。ぼく自身もまあ仕事は楽しい。家に帰ってから仕事の続き。
27時就寝。うん、やりすぎだ。
 
 
2019.03.07(木)
前日ほぼ徹夜に近い状態まで起きて仕事してたので朝起きれるか不安だったけどスマホの目覚
ましアプリのおかげで起きれた。睡眠時間3時間強。少し早めに着いて説明資料の準備。朝イ
チにぼくの独演会。周りを囲まれて一人で話してると聞いてる人がついて来れてるかすごく不
安になった。そこでぼくの仕事はある意味完了で後は周りの人がそれぞれ主になって進めてく
のを見守ってた。場の段取りをするまでが今日のぼくの仕事だ。予定通り夕刻には終われたの
でそのままぴゅーっと帰っても良かったけど、なぜかCADを始めて結局22時。
 
 
2019.03.08(金)
さすがに疲れが蓄積してたので朝はフレックスを使うことにした。9時半に家を出て郵便局で
グローバルワークのネット通販で買った服を受け取って会社に向かう。適当に残った仕事を片
付けて17時退社。仕事帰りに初めて仙台で美容院に行った。会社から家までの途中にあるお
店。ホットペッパービューティーで地域検索で上位に出たのが選んだ理由。ムースがいかに大
事かってことに気付く。買おう・・。
 
 
2019.03.09(土)
休日出勤。雑務のお片付け。メール処理など。本当にこれ意味あるの?ってことまで含めてや
らなきゃいけないことが膨大にあって、個人が力を発揮しないと乗り越えるのが難しい。他所
のチームで戦力外通告されたおじさんが今ぼくのチームに流れてきてるけど、正直、確かに使
えない・・。ほうぼうで引き受け?の打診があったようだけどみんなことごとく断って結局ぼ
くとこに流れ着いた。年齢やキャリアを重ねた先にああはなりたくないなという反面教師的な
学びは多い。ということで”学び”はある。どのような種類のものであれ・・。帰宅後は久々に
スイッチでドラクエヒーローズ
 
 
2019.03.10(日)
お休みなので基本自宅でまったり。好きな読書をしたりネットでおもしろいものを見たり。読
書は「国語読本」(2周目)を読み進めている。尋常小学校4、5年生で出てくる紀行文がお
もしろい。鹿児島から東京経由で北海道まで行って、帰りは新潟、金沢など日本海側からまた
鹿児島へ戻るという日本一周の紀行文。非常に淡白なんだけど妙に惹かれるものがある。釘や
刀やネジといった鉄の部品たちが心を持って自らの生い立ちと仕事の談義をするという擬人化
したエピドードも印象に残った。今の国語の教科書よりずっとおもしろいと思う。夜はドラク
エヒーローズ。七王そろいぶみが全然クリアできない。こんなに難易度高いっておかしい。や
めようかと思ったけどやっぱりもうちょっとしよう。
 

2019年2月に読んだ本

2019年2月に読んだ本

 

1.

内容自体に目新しいものはなくて、ほぼ全ての部分において過去の名著といわれるものやベストセラーにも書かれているもので、それらの総決算に近い。そしてその総決算的なものも本屋に数多あるのだが、その中で本書の違いは「著者がいらずらに絵空事を語る得体の知れない誰か」ではなく、一応技術者(その後チタンの研究成果からゴルフクラブの開発に移ったとあるので材料力学か)として成果を出した人物である、という点とゴルフクラブの仕事を通じて直に世界の大富豪と呼ばれる人たちとの交流がある点である。ロスチャイルドの「6分遅れる」はすごく印象に残った。時間に対する感覚がこれほど普通の人とは違うのかと。

 

 

2.

藤子スタジオアシスタント日記」まさにタイトル通りの内容だった。えびはら氏はまだ両先生が解散していなかった時代に藤子スタジオに入って、ドラえもんの最初期にも藤本先生のお手伝いをしていたようだ。アシスタントの視点から見えた仕事現場の日常的な出来事、思い出がとにかく多いが、先生のファンとしてはオフの過ごし方なんかも気になるところだが本書には情報はなかった。大長編ドラえもんの主題の豊富さにみるように、どうやってあれだけのネタの引き出しをストックできたのか知りたいがここにも答えは見つからなかった。ただ、ドラえもんは誕生直後から順風満帆で国民的な人気作になったのではなく、紆余曲折あったし一時は大変つらい逆風があったこともこれを読んで初めて知った。

 

 

3. 

さくらえび (新潮文庫)

さくらえび (新潮文庫)

 

日常生活をテーマにしたエッセイ集。語り口がどれも本当におもしろい。デビュー前にサイン色紙を買いた奈良のお茶屋さんでのエピソードにほろりと泣きそうになるくらい感動したかと思えば、旅行に出かけたオーストラリアで父ヒロシが湖に置いてシルクのパンツをもらったり、しまなみ街道を自転車でひた走って地震が来たのにウニ丼をおかわりしたりと可笑しい。みのもんた北野武まで登場する。さくらさんは、周りのスタッフにも本当に恵まれていたんだなと思った。

 

 

・・・2月は以上の3冊。この他に転スラコミックを1〜10巻まで一気読み。漫画をすごく熱心に読んだ月だったなぁ。あと暁のヨナも1、2巻を読んだ。漫画は別記事でまた感想を書こう。